高次脳機能障害とは?

ケガや病気などで脳を損傷したことにより知的な機能に障害が出て、
日常生活や社会生活に支障をきたす状態を「高次脳機能障害」と言います。
例えば、脳卒中を発症し、治療とリハビリによって体の麻痺はある程度改善したが、
ぼんやりしてミスが多い、作業を長く続けられないといった注意障害が出て社会生活が営めない状態になるなどです。
主な6つの症状をご説明いたします。

脳卒中や交通事故などで脳を損傷したときに生じる、記憶障害や集中力の低下、段取りが悪くなる、精神的な疲れやすさ、性格の変化などの症状を総称したものを「高次脳機能障害」と言います。
例えば、脳卒中を発症し、治療とリハビリによって体の麻痺はある程度改善したが、ぼんやりしてミスが多い、作業を長く続けられないといった注意障害が出て社会生活が営めない状態になるなどです。
主な6つの症状をご説明いたします。

記憶障害

新しいことが覚えられない

30分前に起こった出来事など、いつどこで何をしたかの記憶が困難になる。重度の人では数分前の出来事も忘れてしまう場合も。約束をしたこと自体を忘れたり、同じことを何回も聞いたりする。

注意障害

うっかりミスが多発する

目の前の出来事にしっかりと注意を向けたり、確認することが出来ず、ミスや抜けが生じやすくなる。ごく簡単な課題でミスをしたり、気が散りやすくなる、同時に二つのことを処理するなどが困難となる。

遂⾏機能障害

段取りが悪く、
行き当たりばったりになる

先のことを考えたり計画立てたりすることがことが難しくなる。効率が悪かったり、指示がないと動けない、臨機応変な対応が困難になる。ルーチンな活動は出来るが、仕事や料理など工程数が多く自由度の高い課題は特に難しい。

社会的⾏動障害

行動やコミュニケーションに
問題が生じる

感情や欲求のコントロールが難しくなり、すぐに怒ってしまう。こだわりが強くなり柔軟に行動できない。他者とのコミュニケーション場面で適切な振る舞いが困難となるなど、多様な症状を示す。

失語症

言葉がうまく使えない、思い出せない

習得した言語が上手く使えなくなり、簡単な単語を思い出せなかったり、相手の話を聞いて理解できないなどの状態になる。書くことや読むことも困難になる。計算も困難になることが多い。主に大脳の左半球の損傷で生じる。

左半側空間無視

見えているのに左側のものを見落とす

目は見えているのに、自分の左側にあるものや、注視したものの左側の認識がなく、あたかも無視しているかのように振る舞う。左側の食べ物に手をつけなかったり、身体の左側をぶつけたりする。主に大脳の右半球の損傷で生じる。

※ここに記載されている症状は高次脳機能障害のごく一部です。
脳の損傷部位によって様々な症状が組み合わせて出てくることがあります。
高次脳機能障害は外見上からは分かりにくく本人も自分の障害を理解することが難しい場合があります。

まずは電話で相談・お問い合わせをお願いします

TEL.080 - 1254 - 7480

【受付時間】 月~土 | 9:00~17:00
(祝日・年末年始を除く)

ひとりで悩まないで!

病院を退院して自宅に戻ることができたのは良かったけれど、
はたして今後どうやって在宅生活を送っていけば良いのか?
高次脳機能障害のある人が地域で暮らしていくためにはまず周囲の理解やサポートが必要になります。
当事者・ご家族・支援者、高次脳機能障害に関わる全ての人のために、
八王子市では【個別相談】【コンサルテーション】【ネットワークを構築】【普及・啓発・研鑚】の4つを軸として、
様々な方面からフォローを行っています。

個別相談

高次脳機能障害の専門相談支援
関係機関への支援コーディネート

高次脳機能障害の方が地域で充実した生活するためには、医療や、生活面の支援、就労や経済面に関する支援、福祉サービスなど、多岐にわたる支援が必要となります。作業療法士など専門職が相談対応し、地域関連機関との連絡調整も行います。
退院後の⽣活が不安。就労⽀援を受けたい。他の家族がどのように対応しているか知りたい。専⾨的医療機関を紹介してほしい。リハビリが受けたい。相談費は無料。

コンサルテーション

専門職による支援者バックアップ
知識・対応技術を高め問題解決へ

高次脳機能障害の方を担当しているが、どのような障害なのか分からない。どう対応したらよいか。そんな時に、専門職が事業所に訪問し、高次脳機能障害に関する研修・対応方法の検討、ケース会議の開催など、客観的視点からアドバイスします。
⾼次脳機能障害とはどのような障害なのかを理解を深めたい。通所されている当事者の⽅への対応⽅法を検討したい。専⾨職の視点から客観的な意⾒が聞きたい。

ネットワーク構築

必要な時に迅速に連携できる
地域の支援ネットワークを構築

地域で高次脳機能障害の方の支援ニーズに対応するためには他機関との連携が必須です。医療・福祉・介護・行政・当事者家族団体と連携ネットワークを構築するために、各種連絡会を開催する他、関連機関への連絡・訪問・見学などを行っています。
市内連絡会開催(年2回)

普及・啓発・研鑚

高次脳機能障害への理解促進
スキルアップへの機会を提供

高次脳機能障害支援においては、周囲の人が高次脳機能障害について正しく理解することが何よりも重要なポイントです。当支援センターでは普及啓発や支援スキルアップへ向け定期的に研修会・症例検討会を開催しています。

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